小菅綾子 さん
サドルバック・シティーカレッジ2年生・Food and Nutrition専攻
母がくれた食の可能性
食の可能性
「外食した記憶がほとんどないんです」。幼少の頃から、お袋の味ひと筋で育ってきた小菅さんは、いつも台所に立つ母の背中を見てきた。小学校の時、母の作ったお弁当がいつもクラスの注目の的で、毎日お弁当の時間が楽しみだったと語る。そんな小菅さんの母親は調理師免許を持ち、フレンチを勉強した。いつか自分も母のような料理を作りたいとの思いから、短大を卒業後、単身でイタリアへ料理修業に出た。
フレンチを選ばなかったのは、母への尊敬と対抗心から。母を越えるにはフレンチではなく、イタリアンで勝負したかったのだとか。そこでの修業が料理への意識を180度変えた。特に印象に残っているのは塩の使い方。日本の料理とはまったく違った料理への取り組み方にとても良い刺激を受けた。「塩の使い方のような発見をもっとしたくて、栄養学を勉強しようと思ったんです」と話す。アメリカを選んだのは、自分の大好きな料理を英語で学んでみたかったからだ。
食事で家庭を笑顔で満たしたい
自分の作った料理を食べた人の笑顔が何よりの幸せと語る小菅さんの夢は、料理教室を開くこと。「食事は愛情の基本である」と彼女が断言するのには理由がある。父親は、片道2時間の通勤だったが、どんなに遅くても母の料理を食べに帰って来た。いつもは照れ屋な父だが、母の手料理を食べている姿は幸せいっぱいだったと語る。
将来開いてみたい料理教室は、実践的なアイデアを取り入れた家庭的な教室。「これから先、長く、美味しく、楽に作れるレシピを生徒さんたちと一緒に考えて提供したいんです」。そのためには新しい料理作りに余念がないと言う。
シェフや同じメジャーの生徒たちとの情報交換や、新しい店などの情報があれば、足を運び勉強する。「食べることも料理を作るのと同じくらい好きなので、楽しんでやっています」と小菅さん。
先生と生徒という関係を越えて、1人でも多くの人の笑顔を増やせる料理を提供するために、小菅さんは今日も新しいレシピ作りに奮闘する。
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(Lighthouse2007年11月7日号より転載)


