葛西江美さん 
シトラスカレッジ・大学院生・Music専攻専攻


洋楽の世界を求めて

 「景色、雰囲気、匂い、アーティストが曲を作った時に感じたすべてを私も感じたいんです」。母親がアメリカに興味があったことも影響し、高校生の時に洋楽の魅力に引き込まれていった。彼女の音楽観を変えたのは、ラジオの有線から流れてくる音楽だった。だが彼女には声が低いというコンプレックスがあった。
 しかし、このコンプレックスを一気に吹き飛ばしたのが、低音を輝かせることのできるジャズとの出会いだった。大学進学の時期だった彼女は、母親が持ってきた1枚のアメリカの大学のパンフレットをきっかけにアメリカ進学を決めた。シトラスカレッジにはアンサンブルのクラスがあった。そのクラスの中でも、トップレベルの黒人女性シンガーとユニットを組み、パフォーマンスをすることになった。
 「みんなに絶対に負けたくなかったんです」。持ち前の負けん気と情熱で見事パフォーマンスは成功。この経験を通して、彼女はシンガーとしての自信が芽生え、自分自身のバンドを持ちたいと思い始めた。


言葉を超えた何かを伝えたい
 彼女のバンドへの思いが2005年に形となって現れる。「エミ・カサイバンド」の誕生だ。このバンドは、ジャズ、ファンクなどさまざまな音楽を奏でる。ライブでは、その小柄な体型からは想像できないエネルギーと感情をステージいっぱいで表現し、さらに彼女の最大の魅力であるその声が、観る者をカサイワールドへと引き込んでいく。
 あるライブでのこと。日本語で歌ったのだが、アメリカ人のお客さんがとても感動したと言ってくれたのだとか。「言葉や技術を超えて、心で伝わることってあると思うんです」。どんな言葉も、人種も超えて、自分たちの音楽が、聴く者の感情の部分に響くようにと意識しているという。
 そんな彼女の夢は、大好きな母のような・カッコいい女・になること。「そのために歌い続けたいんです」と語る彼女の瞳には、無限の可能性と歌う喜びが満ち溢れていた。シンガー葛西江美の進化はまだ始まったばかりである。エミ・カサイバンドの詳細は、www.myspace.com/emikasaiband

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「エミ・カサイバンド」のライブで大熱唱!
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(Lighthouse2007年12月1日号より転載)