井川 公佑さん
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)4年生・International Development Studies専攻


【イベントオーガナイザーへの道】

イベントを通して伝えたい思い

 幼い頃より活発で、中学から高校時代までサッカーに熱中していた。中学時代は東京都内でも強豪のサッカー部に所属し副キャプテンを務め、チームの中心として活躍。高校時代も練習のメニューや試合での戦術などを考え、プレーヤーとしてだけでなく、監督的存在としてもチームを引っ張っていった。
 そんな熱いサッカー生活を送るなかで、人生で忘れられないイベントに出会うことになる。それは日韓共催ワールドカップだった。「ライバルの韓国との共催による交流によって、国と国の距離が縮まったような気がしてスポーツの持つ力に感動しました」と当時を振り返る。人種や宗教の壁を越えて、人々が一体になったイベントを目の当たりにして、多くの人を感動させられるようなイベントを企画したいと思うようになっていった。そして、大学進学の際、自分が本当にしたいことを実現するためには国際感覚が必要と考え、2004年、アメリカ留学を決意した。
 07年よりUCLAに編入し、勉学に励む日々が続いている。「自分とはまったく違う生き方をしてきた人たちと国の情勢や経済を勉強することで見えてくる世界観や、歴史から学ぶことでわかる現代の国際問題などの発見が面白いです」と語る。
 課外活動では、米国歳入庁公認のNPO団体のJSN(Japanese Student Network)に所属し、同団体最大のイベントである東京ナイトでは、チャリティー担当として活躍するなど、さまざまなイベントに携わっている。
 07年8月に開催となった「わっしょい小江戸夏祭り」では、フードブース責任者として真夏のLAを走り回り、レストランへの出店交渉、各フードブース出店者との定期的なコンタクト、衛生局への書類作成と提出、全フードブースの管理、出店メニューの選定や衛生面の管理などに責任感を持って取り組んだ。
 「3カ月間走り続けた結果、来ていただいた多くのお客様に日本の食べ物を楽しんでもらえただけでなく、トラブルもなく本番を終えられました。そしてほとんどのお店が売り切れになるくらいお客様に好評だったという報告を聞きました。責任を全うし、プレッシャーに負けずに行動し続けたことがこの結果につながったと思います」。またアメリカの日系社会の実情なども知り、多くを得ることができた。
 「わっしょい小江戸夏祭り」第4弾の今年は、ステージでの太鼓演奏、居合いのパフォーマンス、浴衣コンテストなどのイベントのほか、タコ焼き、イカ焼き、ラムネなどの屋台が並ぶ。8月下旬に開催予定。
 今年からJSN9代目会長に就任。将来の目標は、世界をまたぐイベントオーガナイザーになること。「自分の企画したイベントを通して、人々にメッセージを送りたいです。それを通してみんながそれぞれの壁を乗り越えて一体となり、熱狂してほしいです」。


わっしょい小江戸夏祭りにて
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(Lighthouse2008年07月16日号より転載)