2007年09月03日
■ サラリーマン【日本社会で果たした役割】
日経新聞の連載企画「サラリーマン」より、9月1日に掲載された作家・堺屋太一氏へのインタビューを本日から3回にわたりご紹介します。
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―― 戦後サラリーマンは日本社会の中でどんな役割を果たしたのか?
サラリーマンの存在はまさに戦後そのものだ。
戦後を成功の歴史と見るか、失敗と見るかで評価はがらりと違う。
一部の人は現在の少子化、財政危機という問題を引き起こしたのは団塊の世代のサラリーマンのせいだという。しかし戦後の日本は大変な成功、サラリーマンこそ功労者だと、私は思う。
団塊の世代が社会に出た1960年代後半、まだ貧しい発展途上国だった日本に道路をつくり、住宅を建て、教育を普及させ、外貨も貯めた。
熱心に働いた割には楽しまないで貯蓄をした。
それができたのは年功序列や終身雇用制度。
戦後のサラリーマンは企業ごとの終身雇用、日本全体の高度成長、人類文明全体の規格大量生産希求という三重の繭、シェルターに包まれていた。
戦後の最大の功労者といえる団塊世代が失敗したのは師弟教育だった。
子供に勇気とか覚悟とか独創といった美徳を教えなかった。
自分で考え選択する気力を与えなかった。
一流の学校を出て会社に入るのが幸せなんだと。
優しさと安易さだけが美徳と教えた。
投稿者 lighthouse : 2007年09月03日 20:15
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